【2022年】ドバイで法人設立する方法【フリーランス向け/失敗談あり】
こんにちは、yuudaiです。
ドバイで法人設立して、約1年が経過しました。
ノウハウが貯まってきたので、全て共有します。
いきなりですが「質問」があります
下記の状況に当てはまりますか? どうでしょう。
- 基本的には1人で働いており、社員は雇わない
- ドバイ国内向けにビジネスをする予定はない
- ドバイに住むか未定。他の国も、検討したい
- なるべく固定費を下げつつ、ゆるゆる生きたい
- 年間で「2,000万円以上」は利益を出している
上記に当てはまる場合は、僕と状況が似ています。
なので、記事が参考になるはず。結論から書きます。
結論のまとめ:ドバイ法人で実現できること
- ドバイ法人だと「法人税の0%」が可能です
- 法人設立の初期費用は「100〜200万円」ほど
- 年間の維持費は「80〜120万円」くらいです
- 他国と比較をした際にも、コスパは良いです
- 英語力がゼロでも、通訳者を雇えば問題なし
上記のとおり。そして記事の目次は下記です。
記事の目次
上記にて、進めていきます。
それではさっそく、見ていきましょう。
補足:記事の信頼性について(僕の自己紹介:坂内 学)
現在は「発信+投資」を軸に生きており、在住地は「タイ&ドバイ」です。ブログは9年ほど続けており、SNSフォロワーは「合計80万人」を超えました。怪しまれることが多いですが、嘘は書きません。嘘を書いていたら、ここまで発信力は伸びなかったと思っています。すべて実体験です。詳しいプロフィールは「こちら」です。
1.ドバイ法人では、本当に税金が0円なのか
- 初期費用:約100万〜200万円
- 維持費用:約80万〜120万円(※法人設立後の翌年から発生)
- 決算費用:約30万〜150万円(※確定申告での外注費用です)
上記が「ざっくりの概算」です。
1つ1つの費用について、深堀りをします。
※注意点①:今回の記事は「フリーゾーンという地域での法人設立」に特化しています。フリーランス的に働く人は、この方法で問題なしです。他の選択肢に関しては「よくある質問:ドバイ法人の”種類”を教えてください」にて、補足として解説しました。
※注意点②:登記する地域や業種によっても変わりますが、場合によっては「消費税 (=VAT) の5%」が発生する場合があります。ここに関しては、登記後に「決算会社」に問い合わせると良いです。
初期費用:約100万〜200万円
初期費用は「約150万円」くらいを目安に考えたらOKです。また実際の手続きでは「現地のエージェント」を通しますが、僕が使ったエージェントは「代行費用が、約20万円くらい」でした。参考までに、僕が利用したエージェントは下記です。
» Business Setup in Dubai and the UAE | Virtuzone
初期費用に加えて、資本金も必要です
初期費用は「約150万円」が目安なのですが、それとは別に「資本金」も必須です。僕の場合は「資本金:150万円」にて設定しました。もっと少なくても問題ないみたいですが、とりあえずエージェントと相談しつつ決めた感じです。
なお、資本金は「法人用の銀行口座の開設後」から利用できます。現地で支払いなどが発生するなら、資本金から崩しちゃいましょう。しかし「最低70〜80万円くらい」は銀行に保持しないといけないので、ここは銀行側に確認してみてください。というか、銀行に確認しなくてもエージェントが教えてくれます。
英語が苦手な場合は、どうするか?
結論は「ドバイ法人」に詳しい「日本エージェント」を使うと良いと思います。僕は以前からお世話になっている繋がりがあったので、その会社にお願いしました。
つまり「僕→お世話になっている会社→エージェント」という連絡経路で進めた感じです。これだと英語や書類業務で、あまり消耗しません。なお、会社の紹介も可能ですが、ここに関しては「後述」します。
維持費用:約80万〜120万円(※法人設立後の翌年から発生)
法人設立後には、年間の維持費用がかかります。ドバイの法人税は0%ですが、ライセンスの「維持費用」が発生します。これは「登記する場所」によって変わるのですが、ざっくり「年間100万円くらい」と考えたらOKです。
安すぎる登記場所は、オススメしません
詳しくは後述しますが、僕は「DMCC」という地域で登記しています。すこし高級な登記場所なので、維持費を下げたいなら他の選択肢もありました。
しかしエージェントが言うには、安い登記場所を使うと「銀行口座の開設に苦労する」との情報があったので、DMCCにしました。なお登記後には、ドバイで最も有名な「エミレーツ銀行」で口座開設できました。※必ずしも「DMCCで法人を作ったから、エミレーツ銀行を開けた」という訳ではありません。
また、詳しくは後述しますが、海外法人での「銀行口座の開設」は、めちゃくちゃ面倒です。なので将来的な消耗を避けるためにも、ある程度は「信頼度の高い地域」での登記をオススメします。地域別の特徴は、チャプター2の「ドバイ法人を立ち上げる手順」にて解説します。
決算費用:約30万〜150万円(※確定申告の外注費用です)
最後に「確定申告」に関する費用です。ドバイにある大半のフリーゾーンでは、確定申告が必須です。自分で申告するのはさすがに面倒なので、僕はフル外注しています。
ざっくりの外注予算としては「30万〜100万円」が目安です。格安会社もあったのですが、僕は「年間90万円」くらいの会社に依頼しました。慣れてきたら、さらにコストカット出来るかなと思います。
補足①:現地で「会計の会社」を探す方法
ググれば出てきますが、基本的には「人からの紹介」が良いと思います。その方が話が早く、あと紹介なしでお問い合わせしても、返信が返ってこないことがあります。ドバイは「紹介文化」が根付いているので、繋がりが大切です。
補足②:ドバイで確定申告は必須なのか?
ドバイの法人設立についてググっていると、たまに「確定申告の不要な地域がある」といった記載があります。これは事実だと思いますが、しかしデメリットとしては「銀行の審査が厳しくなる」という点があります。
これは説明するまでもないですよね。会計監査のない地域だったら、言うまでもなく銀行は嫌がります。僕は「銀行手続きにて消耗したくない」という性格なので、ちゃんと信頼される地域を選びました。また、税制面は年々厳しくなっているので、基本的には「確定申告は必須である」と考えた方が良いと思います。
ドバイ法人のデメリットとは
結論は「現地に適当な人が多いこと」です。
- 日本:ホスピタリティが神。メール返信も早い
- ドバイ:返信が遅い。返信が来ない。催促が必須
上記のとおり。基本的に「この件は、進捗はどうですか?」といった連絡をしないと、手続きがどんどん遅くなります。
なお、1つな重要ツールがあり、それが「WhatsApp」です。LINEのようなコミュニケーションツールですね。メール連絡だとレスが遅いですが、WhatsAppを通してチャットや電話をすると、かなりスムーズに進みます。急ぎの場合は、WhatsAppがベストです。
他国と比較した際の、ドバイについて
現在の僕は「マレーシア」でも法人所有しており、過去には「フィリピンでビジネスをしていた時期」もあります。またタイでの法人設立も過去に検討して、終盤まで手続きを進めていました。
さらに、シンガポール、ジョージア、ポルトガルの税制も調査しているのですが、トータルで考えた場合に「ドバイがベスト」だと判断しています。お金に余裕があるなら、たぶんシンガポールがベストです。しかし固定費を下げたいなら、ドバイがベストだと思います。もう少し詳しい内容は「よくある質問:他国と比べて”ドバイ法人”のメリットとは」にて記載しました。
2.ドバイ法人を立ち上げる手順【5ステップ】
結論:法人設立は「めっちゃ簡単」です
多くの人は「海外法人とかって、、めちゃくちゃ大変そう」と思うかもですが、それは幻想です。日本人は英語が苦手なだけで、たぶん日本語がグローバル言語だったら、もっと多くの日本人が「海外移住」してるはず。
つまり「英語の苦手意識」を捨ててしまえば、本当に簡単です。また通訳を雇ってしまえば、言語の問題も解決ですね。僕は下手な英語で、なんとか頑張っています。日常会話レベルの英語力で、全く問題ありません。
ドバイ法人を立ち上げる5つの手順
- 手順①:法人設立の場所を決めて、送金する
- 手順②:必要書類(パスポートなど)を送る
- 手順③:法人設立の完了&ドバイに入国する
- 手順④:現地で「健康診断&ID発行」をする
- 手順⑤:法人向けの銀行口座を開いて、完了
上記のとおり。ぶっちゃけ、めちゃくちゃ簡単です。強いていうなら、銀行口座の開設だけが面倒です。怪しい人じゃないかを、細かく確認されますので。
しかし僕を含め、これを読んでいる皆さまは、別に怪しい人じゃないですよね。普通にドバイで登記して、そこを事業拠点にしつつ、あとは自由に生きたい感じなら、問題なく会社は作れます。法人登記だけなら、約1ヶ月で終わります。銀行を開くのだけ時間がかかり、僕は半年以上もかかりました。では、順番に解説します。
手順①:法人設立の場所を決めて、送金する
本記事は「インターネット系の事業者であり、かつフリーランス的に働いている方」に特化しています。 そのような場合だと、下記の地域がオススメです。
- DMCC:IT系でも問題なし。すこし高級だけど、手間が省ける
- DWTC:IT系でも問題なし。コスパ重視なら、こちらが良い
上記のとおり。なお、このあたりの情報は「僕の記事を読みつつも、同時にエージェントへの確認」もしてください。税制や規制は、1年単位で変化します。最も詳しいのは「現地情報が入ってくるエージェント」だと思うので、あくまで僕は「経験談」から記載します。それでは、2つの選択肢を深掘りします。
DMCC:IT系でも問題なし。すこし高級だけど、手間が省ける
繰り返しですが、僕はDMCCを選びました。理由は「コロナ割引」があったので、費用が下がっていたんですよね。僕が登記した時の金額は「45,000AED = 約140万円」でした。たぶんDMCCは「最高級レベル」だと思うので、コストを下げたい場合は、別の選択肢もありです。
なお、DMCCのメリットは「手続きが楽で、銀行開設のハードルが下がること」です。DMCCを使うと、法的書類に署名する際に「ZOOMでOK」という感じなので、僕みたいな引きこもりには嬉しいです。あとは「銀行への紹介状」も発行されるので、銀行開設時の安心感に繋がります。なお、僕は問題なく法人口座を開けました。
DWTC:IT系でも問題なし。コスパ重視なら、多分こちらが良い
こちらは、、僕は選んでいないので詳しくは分かりません。コストは「初期費用:約100万円」くらいには下がると思います。詳しくはエージェントに見積もりをお願いします。
なお、今となって思いますが、ぶっちゃけ「DWTCの選択肢でも良かったな」と思っています。DMCCの方が高いので信頼があるかもしれませんが、たぶん誤差だと思うんですよね。
また銀行開設に関しても、現地で働く銀行員と知り合って聞いたのですが、審査がゆるい銀行もあります。なので僕が2社目を作るなら、たぶん「DWTC = 安い方の選択肢」を選ぶと思います。
地域選びの注意点:ミスると損します
僕は「DMCCやDWTC」を推していますが、とはいえ「業種にも依存する」というのが事実です。僕は「インフルエンサー&広告業」の領域で申請していますが、ビジネスモデルによって最適な地域が変わります。
なので繰り返しですが、ちゃんとエージェントに相談しましょう。また、僕はライセンス選びで失敗しており、後から「EC系のライセンス」を追加しました。そしたら手数料で80万円くらい発生しましたので、ライセンス申請する際には、慎重になった方が良いです。
※補足:通常のライセンス追加では「追加費用で80万円」も発生しないのですが、僕は「別の管轄にあるライセンスに申請する」という行動をしたので、かなり割高になりました。
参考までに、僕が取得したライセンスを公開
下記のライセンスを取得しました。
- 1. E-Marketplace Service Provider (DMCC)
- 2. Internet Content Provider
- 3. Social Media Applications Development & Management
- 4. Web-Design
まず1つ目が「ネット販売のライセンス」ですね。ネットで商品を売りたいなら、必須だと思います。続いて2つ目の「Internet Content Provider」が、要するに「情報発信ビジネスのライセンス」ですね。
続いて3つ目の「Social Media Applications Development & Management」が、SNS発信系のライセンスだと思います。Developmentというワークがありますが、僕は特に開発業務はしていません。エージェントの勧めもあって、念のために取得した感じです。
そして最後に「Web-Design」のライセンスですが、僕はもともと「Web制作業務」をしていたので、念のために取得しておきました。
ライセンス選びで失敗しない方法
結論は「ビジネス内容を適当に書かず、ちゃんと詳しく記載すること」です。これは僕がアホだったのですが、エージェントからビジネス内容を聞かれたときに、それが面倒だったので「ビジネスの概略」だけを送りました。
そのせいで、後から「ネット販売をするか」と思い立ったときに適切なライセンスなくて焦った訳です。なお結果としてライセンス追加できたので問題なかったのですが、追加費用の「80万円」を無駄にしました。
手順②:必要書類(パスポートなど)を送る
続いては「書類の送付」です。ここは簡単ですね。
エージェントに送付する書類リスト
- (1) パスポートコピー
- (2) 居住地の証明書
- (3) ビジネスプラン
- (4) これまでの職歴
- (5) 希望する会社名
- (6) 去年の会計書類
このあたりですね。他にも細かい書類がありますが、大切なのは上記です。なお、このあたりの書類は「銀行口座の開設」でも使うので、書類準備をしつつ、どこかに保存しておくと良いです。僕はクラウド内に整理して保存してます。それでは、各書類の詳細を書いておきます。
(1) パスポートコピー
言葉のとおりで、パスポートコピーです。たしか「全ページのコピー」が必須だったかもです。面倒ですね。無駄なので、早く電子化して欲しいですよね。なお、エージェントは「スキャンしてください」と言いますが、僕は常に「スマホで写真を撮る→PDF変換」をしています。これで全く問題なしです。
(2) 居住地の証明書
日本に住んでる方は、家の電気代の領収書を送ればOKです。僕はタイに住んでいたので、現地の家の領収書と、あとは「バンクステートメント( =銀行の残高証明書)」を送りました。バンクステートメントは超便利で、そこに住所が記載されているので、どの国でも「住所証明」として使えます。
(3) ビジネスプラン
続いては「ビジネスプラン」ですが、これは「ドバイ法人を作った際に、どういったビジネスを検討しているのか」を英語で書きます。参考までに、僕が提出した「ビジネスプランの文章」を公開しますね。こんな情報まで公開する人は少ないですが、たぶん参考になると思います。
» ドバイのビジネスプラン【サンプル書類】
基本的には、上記のような「文章構造」で書いていけばOKです。しかし英語に自信がない人は、概要を日本語で作成して、その後に「日本語対応してくれるエージェント」に投げたらOKだと思います。僕はそうしました。
(4) これまでの職歴
続いては「自分の職歴」を出します。こちらも面倒ですが、参考までに「僕の職歴ドキュメント」を公開します。こちらも代理店などのサポートを得つつ、作成しました。わりと細かく書かれていますが、その理由は「外国人には、日本の常識が伝わらないから」です。なので、自分で当たり前と思うことでも、基本的には全て記載した方が良いと思います。
» 英語での職歴書【サンプル書類】
(5) 希望する会社名
ここは簡単ですね。自分の希望する「社名」を送ります。参考までに、僕の場合は下記の名称をエージェントに送りました。
- 希望①:MANABU Corp
- 希望②:MANABU WEB
- 希望③:IT LIFE
基本的には「マナブ」が入っていると良いかなと思っており、というのも謎の企業名にすると、たまに「クレカの不審請求」を受けるんですよね笑。僕から商品購入したことを忘れた人が、謎の社名だけを見て「クレカの支払い拒否」をしてくる感じです。
なお、最終的には「MANABU WEB DMCC」になりました。最後に「DMCC」が付いていますが、これは登記した場所が「DMCC」なので、必ず付けないとダメみたいです。怪しげな会社名になりましたが、満足です。
(6) 去年の会計書類
一番最後が「去年の会計書類」です。僕はマレーシアに法人があったので、そこで確定申告したときの書類を送りました。ここに関しては、特に面倒なことは起きなかったです。日本で確定申告している人は、日本語の確定申告の書類を送りましょう。なお場合によっては、翻訳版を依頼されるかもです。
書類提出の完了後の話
エージェントへの書類提出が完了したら、その後に「大量のサイン業務」があります。大量の書類にサインしないといけないので、頑張りましょう。といっても、ドバイはデジタル化が進んでおり、専用ツールでポチポチするだけです。たしか僕がやったときは、15分ほどで完了しました。
最後の難関:DMCCの担当者とZOOMする
書類提出が完了しましたら、最後は「登記場所の担当者との、ZOOM面談」です。ここは「英語が心配だな…」と思ったのですが、実際には「20秒」くらいで完了しました。パスポートを見せて、あとは「あなたがサインしましたか?」といった質問をされたので、そこで「YES」と答えて完了でした。
心配なら通訳を入れても良いですが、もはや簡単すぎて不要だと思います。なお、僕の場合は「ZOOMがOK」だったのですが、その理由は「DMCCに登記したから」です。もし仮に「他の地域」を選んだ場合は、たぶん「現地の移民局」に行く必要があります。僕はこういった手間を減らしたかったので、DMCCを選びました。
手順③:法人設立の完了&ドバイに入国する
というわけで、お疲れさまです。ここまでの作業で「法人設立」は完了です。ぶっちゃけ、かなり簡単じゃないですかね。登記完了すると、エージェントから色々な書類が届きます。具体的には、次のとおり。
- Certificate of registration(法人登録の証明書)
- Service License(法人のライセンス許可証)
- Articles of Association(会社の定款)
- Shareholders Resolution(株主決議)
- Terms of Services(法人運営の利用規約)
- Contract of Employment(雇用契約書)
- Employment Contract Cover Sheet(雇用契約の送付状)
上記のとおり。このあたりの書類は、銀行設立でも使うので、大切の保管しましょう。エージェントからは「PDF」で送られてきます。そして現地に到着したら、エージェントから原本を貰うことができます。なお、下記で書類の補足解説をしますが、明らかに説明不要な書類は、解説をスキップします。
Articles of Association(会社の定款)
定款とは要するに、会社の「ルールブック」です。具体的には「どういった周期で給料が支払われるのか」とか、あとは「週末は会社が休みです」といった基本的なことが書かれています。
Shareholders Resolution(株主決議)
株式決議に関しては、株式の「所有比率」が書かれています。基本的には「自分=社長」だと思うので、つまり「すべての株式の所有権=自分」と記載されているはずです。もし謎の名前が入っていたら、詐欺の可能性があるので注意しましょう。
Terms of Services(法人運営の利用規約)
こちらは登記した地域での法人運営における「利用規約」です。言うまでもなくですが、嘘の名前で登記はできませんので、そのあたりの規約が書かれています。気になるなら流し読みしてもいいですが、あまり重要じゃないです。
Contract of Employment(雇用契約書)
ここがちょっと謎かもですが、エージェントから「雇用契約書」が届きます。その理由は「自分=自分の会社に雇われている」という関係性だからです。これは資本金の量にもよるのですが、基本的には「自分の法人を作る→そこで自分が雇われる」といった形式になります。つまり「自分が作った法人」と「自分」の2者間の契約書ですね。
Employment Contract Cover Sheet(雇用契約の送付状)
こちらも「雇用契約書」と同じですが、雇用契約の送付状です。自分自身が自分の会社に、どのように雇われているかを確認できます。
なお、超余談ですが、ドバイにはラマダンがあり、この期間は断食します。そして僕の雇用契約書には「ラマダンの時期は、休んでもOK」との記載がありました。面白いですよね。なお、僕はラマダン中も働きました。
その後に「ドバイへ入国」をする
法人設立が完了すると、ドバイの移民局から「エントリーパーミット(=入国許可証)」が送られてきます。実際には画像データなので、それを印刷して持っていきましょう。
なお、僕は折りたたんで持っていったのですが、紙がグチャグチャになりまして、当時は「本当に、、こんな紙で本当に入国できるのか…?」と不安でした。なお実際には、サクッと入国できました。
ここまでの期間は「約1ヶ月」です
参考までに「エージェントに連絡→法人設立の完了」までは、ざっくり1ヶ月で完了します。思ったより早くないですか。法人を作るだけなら、本当にサクッと完了します。続いての項では、入国後の流れを解説します。
手順④:現地で「健康診断&ID発行」をする
ここは、僕が不安を感じた部分です笑。
まず現地に到着したら、下記のタスクが発生します。
- (1) 健康診断を受ける
- (2) 住民IDを取得する
今となっては「簡単じゃん」と思うのですが、当時は始めてだったので緊張しました。また、エージェントのドライバーがピックアップしてくれるのですが、その方の英語が「訛りの強いインド英語」だったので、ほぼ聞き取れなかったんですよね。なので、かなりビビりながら移動してました。以下で、深堀り解説します。
(1) 健康診断を受ける
現地に着いたら、まずはエージェントに「ドバイ滞在で使っているホテルの住所」を送ります。そして翌日以降とかで、ピックアップの日時を決めます。当日にはホテルまで来てピックアップしてくれますので、専用の車に乗って「健康診断の場所」に行きます。
なお健康診断する場所は、わりと綺麗でした。ベルトコンベア式で検査が進んでいきますので、英語が苦手でも問題ないと思います。喉の検査と胸の検査をしました。1時間ちょっとで検査が終了したら、エージェントの車で帰宅です。
(2) 住民IDを取得する
続いては「住所ID (=エミレーツID)」の取得です。
上記のカードを取得するために、現地の移民局に行きます。といっても、ここもエージェントがピックアップしてくれますので安心です。
なお、僕が「住民ID」を発行したときは、とても親切なフィリピン人が運転手でした。日本の曲を熱唱しつつ移民局まで案内してくれたので、楽しく、安心でした。かなりサービスが良かったので、多めにチップを渡したら喜んでいました。
※補足:当時は「100AED = 約3,000円」のチップを渡したのですが、これは基本的に多すぎです。チップなしでもOKですが、相場は「20〜50AED = 600〜1,500円」となります。
というわけで、以上が「ドバイ入国して、すぐに実行する手続き」です。住民IDは「約1ヶ月くらい」で発行されるはずです。しかし人によっては、めちゃくちゃ遅れたりしますので、あまりにも遅いならエージェントに確認しましょう。なお、住民IDを獲得したら、現地の銀行や証券口座を開けます。
手順⑤:法人向けの銀行口座を開いて、完了
こちらが「最終ステップ」です。
法人の「銀行口座の開設」なのですが、ここが最も「面倒」です。
基本的には「紹介」が必須です
大半のエージェントは「銀行口座の開設サポート」をしていると思います。なので、それを利用しましょう。なお、僕自身は「自力で銀行口座を開けるかな」と思って挑戦してみたのですが、消耗しただけで、開けませんでした。途中で担当者と音信不通になりました…。
紹介を通すと、話が早い
誰かの紹介があると、一撃で銀行の担当者と繋がれます。あとは必要書類を送っていけば、基本的には問題なく開けます。なお、僕は銀行員との繋がりがあるので、その方の紹介も可能です。だた、さすがに記事内で連絡先を公開するのは良くないので、人材紹介については「よくある質問:おすすめの”銀行”を教えてください」の項目に詳細を書きます。
銀行員との「面談」について
銀行開設を進めるにあたって、基本的には「1〜2回」の面談があります。英語が不安なら、通訳を雇いましょう。なお、僕は通訳なしだったのですが、担当の銀行員に下記のような話をされました。
- 銀行員「最近は日本人も増えてるけど、みんな通訳を使うので会話が大変だよ。通訳が電話で参加するので、その電話を通して面談してるよ笑」
上記のことでした。ということは、つまり「通訳を雇う際には、別にドバイに住んでいない通訳でもOK」ということですよね。フリーランスの通訳者も多いと思うので、適当に探しておくと、現地で安心かもです。
口座開設までの期間は、3〜6ヶ月
僕の場合はめちゃくちゃ時間がかかり、たしか8ヶ月くらいかかりました笑。遅すぎですよね。その原因は「ブログに仮想通貨の情報を書いていたから」です。仮想通貨を扱う場合だと、銀行の審査が厳しくなります。僕は仮想通貨の事業はしていないのですが、ブログ記事があったので、審査が長引いた感じです。
というわけで、、お疲れ様です。これにて、法人設立の業務が完了です。法人と銀行口座があれば、ビジネスができますね。繰り返しですが、最も面倒なのが銀行開設です。とはいえ適切な書類を出せば開けますので、のんびり進めましょう。
補足:VAT登録もしておこう
ここも地味に重要なのですが、ドバイ法人に売上が入ってきたら、早めに「VAT登録」をした方が良いです。ドバイの法人税は0%ですが、場合によっては「VAT (=消費税)」が発生します。
なお、僕はこれを忘れていたので、現在リアルタイムで申請中です。申請が遅れると罰金があるみたいなので、罰金かもです。ドバイの罰金は高いみたいなので、実際に罰金を払ったら、記事にも記載します。なお、僕自身は「現地の会計事務所」との繋がりもあります。紹介に関しては、次の項の「よくある質問」の中に記載します。
3.よくある質問まとめ【部分的に有料です】
最後にFAQをまとめておきます。ざっと目を通すことで、たぶん不安解消に繋がると思います。
- ドバイで「FX」をやると無税ですか?
- ドバイで「仮想通貨」は無税ですか?
- どれくらいの「英語力」が必要ですか?
- 現地に「住む必要」はありますか?
- ドバイ法人の「種類」を教えてください
- 法人ライセンスの「更新方法」とは?
- 日本からの「海外送金」はどうしますか?
- おすすめの「代理店」を教えてください
- おすすめの「日本語代理店」を教えてください
- おすすめの「銀行」を教えてください
- どの会社で「資産運用」をすべきですか?
- 他国と比べて「ドバイ法人」のメリットは?
- アフィリエイターにはおすすめですか?
- おすすめの「会計事務所」を教えてください
上記に関して答えていきます。さっそく始めましょう。
※補足:ここから先の内容は「部分的に有料」となります。読んでいて萎えるかもですが、人材紹介などは慎重に進めたいので、どうかご了承ください。
ドバイで「FX」をやると無税ですか?
基本的には無税です。しかし「法的な居住地」によって条件が変化しますので、税理士の先生に確認した方が良いです。日本と海外の税制に詳しい先生なら、たぶん回答してくれるはずです。なお、僕が紹介できる会社事務所では「FX税制に関して、回答可能」です。ここは「有料サービス」とさせてください。
ドバイで「仮想通貨」は無税ですか?
基本的には無税です。しかしFXと同じですが、法的な居住地によっては課税される可能性があるので、税理士の先生に相談すると良いと思います。ここに関しても、専門の会計事務所を紹介できます。
どれくらいの「英語力」が必要ですか?
最低限の日常会話と、あとは「相手に聞き返す勇気」があれば問題なしです。僕の英語力は微妙ですが、分からないときは「What do you mean?」とか「Can you speak slowly?」と言います。
これで、だいたいは解決できます。それでも分からない場合は「Please send me the details via email」と伝えると、話し合いの内容がメールでも届きます。あとはメール文章を翻訳して読めば問題なしですね。
現地に「住む必要」はありますか?
ありません。僕は住んでいません。ライセンスの維持には「半年に1回の入国」でOKです。入国して1日で帰国しても問題なしです。
なお、僕は半年に1回ほど訪れつつ、2〜3ヶ月の滞在をしています。ちなみに法人立ち上げの手続きは、ほぼリモートで可能です。コロナ後からは、現地に行かずに開ける銀行も出てきています。
しかしドバイは不思議なのですが、行くたびに「ここに、ずっと住もうかな…」という気持ちが生まれるんですよね。あと、ビジネスのモチベーションは、鬼のように高まります。
なお、物価が高いと言われますが、それは中心部だけです。現地で働くCAとかだと、生活費は月20〜25万円くらいだと思います。中心部を避けて住み、さらに自炊するなら、そこまで高くないです
ドバイ法人の「種類」を教えてください
ドバイ法人は「3種類」あります。
- 選択肢①:フリーゾーン
- 選択肢②:ローカル法人
- 選択肢③:オフショア法人
人を雇わずフリーランス的に働く人は、僕と同じ「選択肢①:フリーゾーン」で問題なしです。現地で人を雇用したいなら、選択肢②の「ローカル法人」を検討すべきです。
また「ホールディング会社」や「資産運用会社」を作りたい場合は、選択肢③の「オフショア法人」もありです。とはいえ、オフショア法人を選ぶ人は、かなり珍しいはず。基本的には「選択肢① or ②」ですね。
法人ライセンスの「更新方法」とは?
1年おきに、法人ライセンスの更新が必須です。僕はギリギリに申請したら、期限切れの1日前に「許可」が降りました。直前だと焦るので、1〜2ヶ月前を目安に更新の申請をすべきです。法人設立を依頼したエージェントが代行してくれます。
日本からの「海外送金」はどうしますか?
日本にある大半の銀行は、海外送金に対応しています。ネット銀行は対応していません。なお、個人的には「Wise」という送金サービスがオススメです。こちらの「リンク」から登録すると、最大「75,000円」の送金手数料が無料になります。なお、送金限度額は「1回あたり100万円」ですが、それを何度でも送れますので、わりと便利です。
おすすめの「代理店」を教えてください
僕は「Virtuzone」という代理店を使いました。オフィスもしっかりしており、信頼できます。担当者のレスも、ある程度は早いです。しかし「すべて英語対応」となります。
おすすめの「日本語代理店」を教えてください
日本語で法人設立をしたいなら、僕は「Virtuzone + 日本語でサポート可能な会社」が良いと思います。僕が使ったルートだと、手数用は下記のとおりでした。
- 現地エージェントの手数料:約30万円
- 日本語サポートでの手数料:約15万円
なお、ドバイ進出が専門の「日本の代理店」もありますが、そういった会社に一括で依頼をすると、価格が高い場合があります。僕の知人は「サポート費用:100万円」くらいの見積もりを受け取っていました。僕が依頼した会社の紹介も可能ですが、申し訳ないです。ここは「有料サービス」とさせてください。記事の最下部に「詳細」を書きました。
おすすめの「銀行」を教えてください
ドバイで有名な銀行として、下記があります。
- エミレーツ銀行(Emirates NBD)
- RAK 国立銀行(RAKBANK)
- Mashreq 銀行(Mashreq Bank)
僕はエミレーツ銀行を開いていますが、もう1つくらい追加しようかなと思っています。リスクヘッジの為です。
また、繰り返しですが、銀行を開く際には「担当者の紹介」が大切です。エージェントからサポートを受けるか、もしくは僕が信頼する銀行員の紹介も可能です。ただ銀行員の紹介に関しては、こちら「有料サービス」とさせてください。
※余談:エミレーツ銀行には「NBD」と書かれていますが、これは「National Bank of Dubai (=ドバイ国立銀行)」の略語です。
どの会社で「資産運用」をすべきですか?
法人口座を開くときに、同時に個人口座も開けます。なので基本的には「自分が開いている銀行の、個人口座での資産運用」で問題ないと思います。とはいえ、銀行システムが使いづらかったりしますので、例えば「ドバイのHSBC」あたりもオススメです。
なお、僕の場合は「シンガポールで資産運用」をしています。ドバイよりも発達しており、日本株も全て買えます。なお、ここに関しては「有料サービス」とさせてください。とはいえ、シンガポールには「日本人からの口座開設を許可する証券会社」が数多くあります。ググれば、複数社が見つかるはずです。
他国と比べて「ドバイ法人」のメリットは?
ドバイのビジネス環境は「かなり良い」です。また、最近は「テック系スタートアップの誘致」にも積極的なので、国としても伸びていくと思います。しかし残念な点は、適当な人が多いことですね。ドバイで働いているのは「移民ばかり」なので、メール対応などが、めちゃくちゃ雑です。
シンガポールとの比較
数億規模の資産があるなら、シンガポールもありだと思います。僕も検討したのですが、固定費が高そうなのでやめました。とはいえ、ビジネス環境での比較をするなら、圧倒的に「シンガポール>ドバイ」だと思います。あとシンガポールの方が日本語の代理店も多いので、手続きが楽そうですね。
マレーシアとの比較
マレーシアには「マレーシア本土の法人」と「ラブアン島の法人」の2パターンがあります。しかし僕は、マレーシアはオススメしません。コロナ後から政府が迷走しており、1ヶ月単位で税制が変化している状況です。そして政府に問い合わせをしても、明確な回答が返ってきません。さすがに意味不明すぎるので、選択肢としては外すほうが良いと思います。
アフィリエイターにはおすすめですか?
アフィリエイターには良いと思いますよ。どこでも仕事ができるなら、ドバイ法人でも問題ないはず。しかし、アフィリエイターの場合は「ASPからの送金問題」がありますよね。大手ASP会社だと、海外送金に対応してくれない場合が多いです。
ここに関しては、交渉次第ですね。あとはニッチなASP会社だと、海外送金に対応可能な会社もあります。そういった会社を探すのもありです。なお、このあたりの僕の経験談は「有料サービス」でも解説しました。
おすすめの「会計事務所」を教えてください
法人設立で使うエージェントが、紹介してくれるはずです。しかし僕は別の経路で会社を探し、そこから発注しました。会計事務所の紹介に関しても、申し訳ないですが「有料サービス」とさせてください。
というわけで、記事は以上です。
ここから先は「有料サービスの紹介」なので、気になる方だけ読んでください。
部分的な「有料サービス」について
基本的には、次のような内容を共有します。
- 僕が信頼する法人設立の代理店 (※日本語対応)
- 僕が信頼する会計事務所 (※日本語対応)
- 銀行開設における裏話(+保険加入の話)
- ドバイで信頼できる銀行員 (※英語対応)
- シンガポールでオススメな証券会社とは
- アフィリエイター向けの海外移住ノウハウ
- ジョージア税制の詳しい内容(投資家向け)
- パーマネントトラベラーという選択肢とは
- 海外で使えるオススメな決算サービスとは
- オススメな海外サーバーと移転方法まとめ
- 仮想通貨投資でオススメな海外の取引所
上記のとおりです。詳細は「無料の資料請求」からお願いします。1分で「詳細を記載した自動返信メール」が届きます。
なお、最後に注意点ですが、別に有料サービスを買わなくてもドバイ法人は作れます。記事に記載したとおりの行動で、すべて解決するはず。しかし「信頼できる日本人」を通すと「時間の節約」になるので、ここが最大の付加価値です。
また、その他にも「細かい経験談」も載せていますので、たぶん不安解消に繋がるはずです。僕は手探りでビビりながら行動したのですが、有料サービスを買うことで、つまり「安心の購入」に繋がります。
というわけで以上です。日本トップクラスに詳しい「ドバイ起業ノウハウ」をまとめました。記事が少しでも参考になれば幸いです。
P.S:普段の僕は「Twitter」を軸に発信しています。また最近は「Webマーケ教材」の作成に注力しており、ネットで稼ぐスキルを学べます。ブログの更新通知はtwitterでお知らせしていきます。